EMSが役に立たない整骨院とは?
EMSが役に立たない整骨院とは?
EMSは全ての症状に使え、
全ての整骨院のお役に立てる夢のような機械‼︎というのはあり得ません。
私藤原はEMSに取り憑かれた男ではあります。
EMSは経営面や効果面でも魅力いっぱいのメニューです。
だからこそ全部の整骨院にEMSを使って欲しいと願っています。
だからと言って、どの治療院にもEMSが必ずお役に立てます!
どの症状にもEMSがあれば治ります。とは言いません。
言えません。
EMSの良い部分、そうじゃない部分をお伝えします。
①EMSを使う事で院の生産性が悪くなることがある
【空きベッドが一台あるか】
これはEMSが役に立てるのか立てないのかの必須条件です。
EMSはおおよそ三ヶ月通院します。
電気を当てる時間は20~30分。
EMSの予約枠は電気を当てる時間プラス10分(パッドを貼ったりする時間)です。
よって、
お一人あたりのEMSの枠は30分~40分です。
単価は一回当たり約¥2500~¥3,000が相場。
そうすると、
30分~40分の予約枠で、
治療に¥4,000円前後のメニューを展開されている先生の場合、
一予約枠当たりの売上は下がります。
施術のベッドが一台空いていれば0から1になりますから生産性は上がります。
普段から予約枠の稼働率がとても高く、
ベッドが空いていない状況で、
空いている予約枠を新規患者様の初診のために確保したい先生の場合、
EMSを導入することで新規の方の問診を入れる枠が減ります。
そうなるとEMSにより生産性の足を引っ張る可能性があります。
条件は、【空きベッドが一台あるか】です。
受付がいなくても、
空きベッドが一台あればワンオペの先生でもEMSは運用できます。
今は空きベッドがなくても、
一台ベッドを増やすスペースがあるならば大丈夫です。
②全員にEMSを提案したい先生には向いていません。
EMSはトレーニングでして、
JOYトレの場合だと筋肉量を増やすのではなくて促通効果として説明しています。
それも含めて藤原はEMSは治療の延長だと思っていますが。
EMSの得意技は眠っている筋肉のスイッチを入れる事です。
実はEMSには効果が出やすい人と、出にくい人がいます。
効果が出やすい人→EMSを受けた方が良い人
効果が出にくい人→EMSを受けなくて良い人
効果が出にくい人でも、効果が全く出ないとは言いませんが、
お金と時間をかけて通院している患者様なのに、
あえて効果が出にくい人(EMSをしなくて良い人)を提案の対象にする理由が無いわけです。
効果が出にくい人がEMSを行い、
数ヶ月後に効果が出なかった場合の対応はとても大変です。
(藤原は自分の院が大失敗した時、患者様の家を回り返金と謝罪を行っています。悲惨です。泣きます。)
EMSのクレームや悪い評価はほとんどこのケースから産まれます。
【EMSの効果を実感させられていない】がクレームを産む一番の理由です。
JOYトレではEMSの効果が出やすい人と出にくい人を振り分ける検査をマニュアル化しています。
誰も彼もに提案するのは非常にリスクの高い運用方法です。
EMSがお役に立てる整骨院とは?
先日お答えいただいたアンケートでは、
院内でトレーニングのサポートをしている先生は67.1%もいました。
しかし、多くの先生は、
【継続させられない】
という課題を抱えていらっしゃいました。
治療効果を上げるため、
治療効果の持続性を高めるためにトレーニングが大切だと患者様に伝えているのに、
自宅でのトレーニングや院でのトレーニングを続けてくれない。
あと、トレーニングは大切なのは分かっているけど今の体の状態ではトレーニングがスタートできない。
こんな問題を抱えている先生にはEMSはとても力になります。
EMSは関節を曲げたり伸ばしたりせずに行える数少ないトレーニング方法です。
怪我からのリハビリ、廃用性症候群の抑制のためにEMSを使うこともできます。
それがいつからか手っ取り早く回数券を売るためのメニューというイメージが濃くなってきました。
私は整骨院は一つの総合的な健康の発信拠点だと思っています。
病院は治療やリハビリはできても、その施設内でトレーニングを実施するのは難しく、
一般的なトレーニングジムではトレーニングはできますが当然ながら治療はできません。
整骨院は怪我からリハビリ、
怪我をしないための予防や、パフォーマンスを上げるためのトレーニングなど幅広くカバーできるという特殊な魅力を持っています。
怪我からの復帰スピードや、慢性的な痛みで患者様の不調が繰り返す事を課題に感じ、トレーニング指導だけではなかなか患者様がついてきてくれない。
そのような院ではEMSはお役に立てると思います。
EMSはトレーニングの入り口です。
体は連動して動くわけですので、動けるようになったらご自身で走ったり別のトレーニングも行っていただきたいです。
まずはそこまでの道をEMSで作ってあげる。
そんな役割を考えています。
JOYトレも含めて多くのEMSは10種類以上は各部位に応じて使い方があるはずです。
お悩みや目指すゴールによって当然ながら貼り方を変えてください。
ゴールの引き出し方が分からない、継続させられないとお困りの先生はどうぞご質問お待ちしております。
今回のテーマ如何に関わらず随時質問お受けしております。